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  • Chara+YUKI Mini Album『echo』Teaser
  • Chara+YUKI 『楽しい蹴伸び』
  • Chara+YUKI New Single 『楽しい蹴伸び』Teaser
  • Chara+YUKI 『愛の火 3つ オレンジ』(1999.11.26 Release)

Chara+YUKI Discography

  • 7inch Analog EP (ESKL 3)
    Single
    楽しい蹴伸び
    2020.01.31 Release
    • ・7inch Analog EP ESKL 3 ¥1,430(tax in)
    Produced by Chara+YUKI
    Total Sound Produced by Chara
    Total Lyric Produced by YUKI
    [Side A]
    • 1. 楽しい蹴伸び
      Lyrics: YUKI Music: TENDRE 
      Sound Produced by TENDRE
    [Side B]
    • 1. 楽しい蹴伸び(Instrumental)
      Music: TENDRE 
      Sound Produced by TENDRE
  • CD (ESCL 5219)
    12inch Analog LP (ESJL 3117)
    Mini Album
    echo
    2020.02.14 Release
    • ・CD ESCL 5219 ¥2,750(tax in)[通常盤初回仕様]紙ジャケット仕様
    • ・12inch Analog LP ESJL 3117 ¥3,850(tax in)[完全生産限定盤]
    Produced by Chara+YUKI
    Total Sound Produced by Chara
    Total Lyric Produced by YUKI
    CD
    • 1. 愛の火 3つ オレンジ(2020version)
      Lyrics: Chara+YUKI Music: Chara+YUKI 
      Sound Produced by A.G.O from CIRRRCLE
    • 2. You! You! You!
      Lyrics: YUKI Music: Chara+YUKI 
      Sound Produced by Seiho
    • 3. ひとりかもねむ
      Lyrics: YUKI Music: 大沢伸一 
      Sound Produced by 大沢伸一
    • 4. 楽しい蹴伸び
      Lyrics: YUKI Music: TENDRE 
      Sound Produced by TENDRE
    • 5. YOPPITE
      Lyrics: YUKI Music: 白根賢一 
      Sound Produced by 白根賢一
    • 6. 鳥のブローチ
      Lyrics: YUKI Music: Chara 
      Sound Produced by Kan Sano
    • 7. Night Track
      Lyrics: YUKI Music: YUKI 
      Sound Produced by mabanua
    • 8. echo
      Lyrics: Chara+YUKI Music: Chara 
      Sound Produced by Chara
    12inch Analog LP
    [Side A]
    • 1. 愛の火 3つ オレンジ(2020version)
      Lyrics: Chara+YUKI Music: Chara+YUKI 
      Sound Produced by A.G.O from CIRRRCLE
    • 2. You! You! You!
      Lyrics: YUKI Music: Chara+YUKI 
      Sound Produced by Seiho
    • 3. ひとりかもねむ
      Lyrics: YUKI Music: 大沢伸一 
      Sound Produced by 大沢伸一
    • 4. 楽しい蹴伸び
      Lyrics: YUKI Music: TENDRE 
      Sound Produced by TENDRE
    [Side B]
    • 1. YOPPITE
      Lyrics: YUKI Music: 白根賢一 
      Sound Produced by 白根賢一
    • 2. 鳥のブローチ
      Lyrics: YUKI Music: Chara 
      Sound Produced by Kan Sano
    • 3. Night Track
      Lyrics: YUKI Music: YUKI 
      Sound Produced by mabanua
    • 4. echo
      Lyrics: Chara+YUKI Music: Chara 
      Sound Produced by Chara
    • シングルとミニアルバムに付属するそれぞれの特典の絵柄は異なります。絵柄は追って公開いたします。
    • 特典はそれぞれ先着順となっており、無くなり次第終了となります。
    • シングル特典ステッカーは先着順で差し上げますが、一部配布対象外となる店舗・オンラインショップもございます。
      詳しくはご購入いただく店舗・オンラインショップへお問い合わせください。
    • ミニアルバム特典ステッカーは【配布対象店舗】をご確認下さい。
  • Single
    愛の火 3つ オレンジ
    1999.11.26 Release
    • 1. 愛の火 3つ オレンジ
    • 2. 愛の火 3つ オレンジ(RE-MIX)
    • 3. 愛の火 3つ オレンジ(instrumental)

Special

Chara+YUKI web RADIO

Chara+YUKI
Official Interview 2026

Read

Chara+YUKI
Official Interview 2020

Read

Song Writers &
Sound Producers Comments

  • A.G.O from CIRRRCLE
    • 『愛の火 3つ オレンジ(2020version)』
      Sound Produce & Programming
  • 大沢伸一
    • 『ひとりかもねむ』
      Song Writing, Sound Produce & Programming
    • 『楽しい蹴伸び』
      Mixing
  • Kan Sano
    • 『鳥のブローチ』
      Sound Produce & Programming
  • 白根賢一
    • 『YOPPITE』
      Song Writing, Sound Produce & Programming
  • Seiho
    • 『You! You! You!』
      Sound Produce, Programming & Mixing
  • TENDRE
    • 『楽しい蹴伸び』
      Song Writing, Sound Produce & Programming
  • mabanua
    • 『Night Track』
      Sound Produce & Programming
50音順/敬称略

Live

Chara+YUKI LIVE “echo” 2026
  • 日程
    会場
    開場
    開演
    お問い合わせ先
  • 05月05日(火・祝)
    東京・東京ガーデンシアター
    18:00
    19:00
    ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077
  • 05月06日(水・振休)
    東京・東京ガーデンシアター
    15:00
    16:00
    ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077
  • 日程
    会場
    開場
    開演
  • 05月05日
    (火・祝)
    東京
    東京ガーデンシアター
    18:00
    19:00
  • 05月06日
    (水・振休)
    東京
    東京ガーデンシアター
    15:00
    16:00
  • お問い合わせ先
  • ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077
チケット代:全席指定 ¥12,000(税込)

Profile

Chara

1991年9月に シングル「Heaven」でデビュー。オリジナリティ溢れる楽曲と独特な存在感により人気を得る。YEN TOWN BANDでの「Swallowtail Butterfly〜あいのうた〜」をはじめ、ミリオンを記録した5枚目のアルバム『Junior Sweet』収録の「やさしい気持ち」など数々のヒット曲を発表し、今なお多くのリスナーから支持されている。彼女のファッションに共感するファンも多く、新しい女性像として人気を博すとともに2026年にデビュー35周年を迎える。

YUKI

JUDY AND MARYのヴォーカリストを経て、2002年にシングル「the end of shite」でソロ活動を開始。
現在までに、音楽チャートで1位を獲得したアルバム5枚を含む、12枚のオリジナルアルバムをリリース。
前衛的でありながらポップに仕上げる独自の世界観、独特の歌声、唯一無二のライブパフォーマンスで圧倒的な存在感を放ち続けている。今後も、振り幅の大きな音楽活動とそれに伴うライブ、アートワークの全てから目が離せない。

Chara+YUKI
Official Interview
2026

——6年前のバレンタインデーですね。2020年2月14日にChara+YUKI初のミニアルバム『echo』をリリースした後、同年4月に予定していたライブ『Chara+YUKI LIVE “echo” 2020』が中止となってしまいました。当時の心境から聞かせていただけますか。

YUKI あの時はもう決断せざるを得ない状況だったので、スタッフ含めて話し合って、涙を飲んで中止することに決めました。チケットも販売していて、ファンの皆さんもすごく楽しみにしてくださっていたと思うので、私としてはこの悔しさをどこにぶつければ?という感じでしたね。その後、それぞれの生活が少しずつ日常に戻っていった時も、私はこのプロジェクト、特にライブができなかったことがすごく気になっていたんです。そんな中で、Charaが35周年イヤーに突入するというニュースを見て。私も来年、ソロデビュー25周年を迎えるんですけど、スケジュール的にも、その他のことをいろいろ考えても、今このタイミングだったらできるかもと思って、本当に久しぶりにCharaに電話をしたんですよね。

——YUKIさんから電話したんですね。

YUKI そうです。まずはCharaが今、どんな状況なのかを聞いて。そんなすぐに「じゃあやろう」みたいにはならないだろうとは思っていたんですけど、とにかく一度会おうかということになって。実際に会って話していく中で、「ライブをやるんだったら、曲作っちゃう? 作りたいよね」ってなったんですよね。それで決まりましたね。

——ライブをやるなら新曲を作ろうっていう。

YUKI そうです。そこから改めて、ミニアルバム『echo』を聴き直してみたら、とっても良くて。

Chara いいアルバムだよね。改めて、みんなにも聴いてもらいたいな。でも、8曲しかないから、新曲を作るかっていう話をして。実は2020年の時にライブのバンドメンバーと顔合わせはしていて。メンバーもすごい楽しみにしてくれていて、いよいよリハというタイミングでなくなってしまって。それが、今回、ほぼ同じメンバーでできることになったんだよね。

YUKI そこは私のこだわりもあって、まずはあの時一緒にやるはずだったメンバーにお声掛けをして。本当に奇跡的に、ほぼ皆さんスケジュールOKだったんです。人気のミュージシャンばかりなのに、劇的に揃いました。これはまさに背中を押されているんだなと思って。

——新曲の制作はどんなところから始めたんですか?

YUKI まずは、2人で「こういう感じはどう?」っていうアイデアを送り合って。

Chara 話をするだけじゃなくて、家で音にしてみたりして。それも悪くはなかったけど、お互いソロだし、自由だから、新しい出会いを求めて、コンペみたいな感じで担当ディレクターさんに曲を集めてもらったんです。

YUKI いろいろな曲を聴いた中で、いいねっていう曲があって。じゃあ、それを形にしていこうかって。

——それがこの『背中にリボン』ってことですね。

Chara 最初にこれがもう仮タイトルであったんですよ。歌詞番長のYUKIがつけてた。

——デモを聞いて、最初に曲名が浮かんでた?

YUKI 作曲家が海外の方だったので英語で仮歌が入っていたんですけど、私が『背中にリボン』だなと思って(笑)。2人で歌うのにすごくいい楽曲だなと思ったんです。

Chara YUKIは先に言葉を大事に作ってくれるからね。でも、知らないうちに私も少し歌詞をやることになって。このユニットはお互いを閉じ込めないようにしたいからね。相乗効果があった方がいい。任せるところは任せた方がいいけど、気を遣いすぎると良くないし、遠慮するのも良くないなっていうのも思いながら。

YUKI そもそも『echo』はそういう思いで作ったミニアルバムだったからね。全然違うソロアーティストの2人なんですけど、「これはどう?」「こうはどう?」って共鳴していくようにやっていくと、自分ひとりでは全然思いつかなかったことが生まれる。そのことを、『echo』を聴いていたら思い出したので、Charaから出されるお題に対して、うーんってまた考えて。

Chara 私も普段、ソロでやってるから、誰も何も言ってこないんだよね(笑)。言ってきてくれたら、いろいろと対応するんだけど。もちろん、自由にやっていいよっていう信頼関係があるからこそなんだけど、Chara+YUKIは人生勉強でもあるのね。全く違う人と、自分を持ってるアーティスト同士がお互いを消さずに、ちゃんと気が付きながらやるっていうのは勉強になりますよ。

——じゃあ、歌詞の方はYUKIさんが先導して進めていって。

YUKI 以前のインタビューでも言ったと思うんですけど、私は歌詞がないとメロディーをどうしても覚えられなくて。だから、まずは仮の歌詞を書くために何回も何回もそのメロディーを聴いていると、その曲の世界観と言葉が浮かび上がってくるんですよね。最終的には<背中に結わったリボン>になりましたけど、最初は<背中に沿って結わったリボン>だったんです。一番最初に、切なくて壊れやすい、わりと儚い感じが浮かんで。私とChara で、たゆんでいるリボンをお互いがはぐれないように端っこをそれぞれが持っているというイメージが出てきました。しかも、背中って届かなくて、誰かにやってもらわないと結びにくいですよね。それは2人じゃないとできないという意味もあって、『背中にリボン』ってすごくいいなと思ったんです。

Chara 最初、<縦結びでもOK>っていう歌詞もあったね。

YUKI そうです! 思い出した。

Chara <縦結び>もいいと思ったけど。上手くできなくてもいいよっていう。映像的にすごくいいんだけど、日本では縦結びがね。

YUKI 縁起的にあまり良くなかったみたいで。私、実はリボン結びが苦手で。

Chara 私も苦手。

YUKI そういう不器用な感じもいいなと思いましたし、結構気に入ってはいたんですけど、それはやめて。実は一度『背中にリボン』から思い切って離れようとしたんです。Charaと「こういうのはどう?」っていうやり取りをして。

Chara 私はインスパイアの相方としてやってる感じ。

YUKI 「こういうことを言ってもいいんじゃない?」とか、「こういうこともあるんじゃない?」とか。それを全部拾い集めて構築して、またバラして構築し直して、ということをして。

Chara それで、また戻ったんだよね(笑)。

YUKI 結局、戻ったんです。やっぱり<背中に結わったリボン>じゃないかなって。Charaに聞いたら、「いいんじゃない?」って返ってきて。さっきも言いましたけど、あまり押し込めないようにしたかったんです。「こういうのはどうかな?」ということを言ってみようと思ったら、きちんと伝えてみる。なので、お互いが周年だし、今までのお互いの曲のタイトルを歌詞に入れていくのも面白いなと思って提案してみたんですよね。

Chara そう、それも「オッケー!」って言って。

——冒頭からYUKIさんの『うれしくって抱きあうよ』(2010年2月リリースの20thシングル)を思わせる<うれしくって抱きあうたび>というフレーズから始まります。

Chara ここは、私の歌うパートだったから自分で書いたんだけど、勉強しないと書けないなと思ってめっちゃ聴きこんで。

YUKI 「YUKIの曲を聴いてたら寝落ちした」っていうメッセージが来て(笑)。「寝るな!寝るな!」って返しましたね。そこはすごくハマっていたので、いけると思ったんですけど、他にもいろいろやってみて。でも、あまり過剰にしてしまうと、しつこいなとか、意味が繋がらなくなってしまうんですよね。

Chara 選ばれし者だね。

YUKI レコーディング当日にも歌ってみて、「この響きはどうかな?」って。それはソロでもやっていることではあるんですけど、違う響きを探したりもしましたね。<のうみそ Good ハッピー>はすごく気に入って入れていたんですけど、Charaから「なんか違うんじゃない?」って言われて。

——1995年7月にリリースされた12thシングル『Tiny Tiny Tiny』のカップリングに収録された曲名ですが、同年に発行されたエッセイのタイトルにしたくらいCharaっぽい言葉じゃないですか。

Chara 自分でも忘れてたわくらい昔のマニアックなところから持ってきたからね。

YUKI 私は好きな曲なんですよ。だから、詩の前後を少し変えたら、「悪くないんじゃない?」みたいになって。よし、このままいくぞって。

——Charaさんが<うれしくって抱きあうたび>と歌い始めて、YUKIさんが<のうみそ Good ハッピー>を歌うというのもいいですね。

YUKI 私はもうこれで、もらったと思いました。「これ、絶対変えないでね」って言いましたから(笑)。

Chara <うれしくって>って歌う時、すでに口角が上がるじゃん。それもいいし、CharaファンもYUKIファンも知ってる曲だから、一瞬で思い浮かんで面白いなって。

——<とれかけの ウェービーヘアー>はYUKIさんが2007年8月にリリースされた15thシングル『星屑サンセット』からですよね。他にも隠しタイトル入ってますか? 

YUKI いくつか、入らなくなってしまったものもありますね。

——Charaさんの『ナイーブとイノセンス』(20 11年4月リリースの13thアルバム『Dark Candy』収録)に<ずっと見えないリボン>っていうフレーズがあるんです。ナイーブとイノセンス、CharaとYUKIが、見えないリボンをはぐれないように持ってるというイメージが『背中にリボン』とリンクしてるなと思ったんですが。

Chara あははは。めっちゃ考えすぎて面白いね。でも、ファンの人はもっと細かく考えるかも。お互いの曲を聴きまくって勉強してるから。リボンっていうモチーフは私だけのものではないしね。ただ、私は大好き。「結わう」っていう文化が大好きだから。糸編も大好きだし。

YUKI Charaの『糸し糸しと言う心』(2012年10月リリースの14thアルバム『Cocoon』収録)という曲があるんですけど、私も糸編は好きなんですよ。だから、2人の共通点なのかもしれないですよね。

Chara 探してくれてたのかもね。Charaと結わうとか、リボンってなんだろうとか。あんまり意識せずに聴いて吸収して。私もあんまり意識せずにだけど、リズミカルに歌えて、前後の世界観に合うYUKIの詩っていうのを寝落ちしながらいろいろ聴きまくった結果、<うれしくって抱きあう>と<のうみそ GOOD ハッピー>の2つはいろいろ想像しやすいし、イメージに合うなと思ったんだよね。

YUKI あと、お互いに「こっちのメロディの方がいいな」というのがあって。歌手として、このメロディー歌いづらいかも、というところはちょっとだけ変えてもらったりして。

Chara YUKIっぽいコーラスワークとミュージカル調の雰囲気にして。

YUKI 私、自分ひとりでも歌の中で受け答えになっているようなものが好きなので、この曲はそれが2人でできるのがいいなと思って。2人で歌えるとなると、いろいろなイメージが出てきてしまうんですよね。例えば、「彼っていいけど、なんか押しが弱いよね」みたいな、おしゃべりをしている感じとか。

Chara 最初にそういうこと言ってたね。

YUKI ガールストークのようなものも面白いし。

Chara 彼を取り合う、みたいな。

YUKI そうそう。「彼の鍵を持っているのは私よ」とかね(笑)。そういうのを歌い分けていくのも面白いかな、とか。最後には2人ともフラれた、とか。ストーリーはいくらでもできるので、何曲でもできるんですけど。

Chara ショートメールをした時に私が言ったやつもあるでしょ。「それいいね!」とか言うことがあるんですけど、ここ、そうだよね。

YUKI <冒険のチケット>ですね。Charaが日常のやり取りの中で「やっぱり冒険のチケットを持ってなきゃね」というようなことを言っていて。

Chara 普通の人との会話だったら流れていってしまうことも、YUKIは敏感だから、「いいね、それ」ってなる。

YUKI 歌詞に入れてみたら「これ、この間送ったやつじゃない?」って。そう、これがいいから歌詞に入れよう、って。その後の<Yes, I got it!>はCharaが送ってくれた子どもの曲なのかな?

Chara ああ!一緒にクリエイトする上で自分の好きなものをシェアしたいから。「YUKIもこういうの好き?」みたいな感じで曲を送ったりしてる。そういうのもさ、意外と大事じゃん。「このコーヒー好き」とか、「この夕焼けが好き」とか。一緒に過ごしている時間も限られていたから、そういうのも共有したいなって。

YUKI 私が知らない曲でしたね。子どもたちが歌っていた曲。

Chara キャベッジ・パッチ・キッズの歌だね。

YUKI みんなで集まって歌っているような雰囲気をどうしても入れたい、と思ってしまって。

Chara ひとりの女の子が「男の子がさ〜」みたいな話をしてて、友達が髪の毛をいじりながら「そうね」みたいな。

YUKI そうそう。「I know, I know」って言ってるイメージがあったから<Yes, I got it!>に繋がるのはいいなと思って。私たちが<冒険のチケット>と歌って、お客さんが<Yes, I got it!>って返すような。ここは、こういうメロディではなかったんですけど、「こういう風に変えてみたいんだけど、どう?」って、レコーディングのブースで実際に歌って伝えて。それに対してCharaが「いいじゃん」って。

Chara 歌いやすいし、合ってるしね。チケットも歌いやすいしね。

——ここでサウンドプロデュースを手がけたTaka Perryの話を聞いてもいいですか。

Chara 彼は曲も作るし、リリックも書けるし、楽器も全部やるけど、今回は曲がもうあって。「アレンジとサウンドプロデュースだけど、ここから入ってもらえますか?」って聞いたら、全然やりますよって言ってくれて。

YUKI 嬉しかったですね。ご自分の曲ではないのに。とっても柔らかくて素敵な人でした。ハーモニーのことも細かくやってくれて。本当に楽しかったです、レコーディング。私はスタジオのソファに両肘をついて、Charaに「YUKIどう?」って聞かれたら、「うん、いいと思う」と言っていただけですけど(笑)。Charaが「もうちょっとここがさ」とか言ってやっている流れを私は聞いているだけで(苦笑)。Charaが聴いているところと私が聴いているところは全然違いますしね。

——サウンド番長のこだわりを聞かせてください。

Chara デモの時からちょっと大人っぽくてスイートな感じがあって。ただ、デモは簡単なコードの繰り返しで、ギターが目立つような間奏があって。ドリーミングで甘い感じをTaka Perryがポップにしてくれた感じかな。

YUKI もともとはこのイントロではなかったんだよね。デモではサビ始まりだったんです。それにイントロをつけてもらいました。

Chara そう、YUKIがデモの方に一回だけ入ってくるフレーズをめっちゃ気に入ってて。私もそれはいいなと思って、お願いして。テンポもミディアム、大人のポップソングで、可愛い方がいいじゃん、みたいなところでぴったりのフレーズかなと思いましたね。

——今のお2人のモードが反映されてますか?『echo』から6年たった今、出す曲として。

Chara うーん、前の曲とは違う方がいいとは思ってたけど。

YUKI そこまではあまり考えていなかったんですけど、私としては、ライブがあるということで、お客さんも一緒に歌えるところがあるといいのかなとは思っていました。

Chara でも、最初に「Charaと踊りたいんだよね」って言ってたかも。今、思い出したけど。

YUKI それはずっと言っていますね。

——前回も言ってました(笑)。

Chara 全然いいよ、踊ろうよ。

YUKI だから、やっぱりこういうリズムのものになりますよね。体が揺れるビートの方がいいなというのはあったかな。あと、<あわせた 手と手>は2人で歌いながら手を重ねたい(笑)。

Chara ステージで離れてたらできないよね。YUKIはめっちゃ動くから離れてそうじゃん!(笑)

YUKI やろうって言いながら、その決めごとをすっかり忘れてしまうとかね(笑)。でも、私もCharaも踊る方ですからね。しっかりした振り付けの激しい踊りはしないですけど、Charaのライブを観に行っても、動きがカッコいいから、ちょっとした動きはやれたらいいなとは思います。<あわせた 手と手>だけはわかりやすいから、そこだけは忘れないようにしたいです(笑)。

——ライブの話に行く前に、ジャケットについて聞かせてください。『ハイティーン・ブギ』で知られる漫画家の牧野和子先生の書き下ろしになってます。

YUKI お互いにフラッシュアイデアやイメージを送り合う中で、いろいろなことを複合的に考えていて。例えば、イラストをミュージックビデオにもしたらどうだろう?とか。

Chara 他の人と被らないものでってなるとなかなかないんだよね。その中で「私が単純に好きで影響を受けたのは牧野和子先生」っていうスクショを送ったら、「Chara、それいい!」ってなったんですよ。

YUKI 漫画の表紙だったんですけど、かなり年季が入って、すごく茶色くなっていて。でも、Charaが今でも大切に持っていて。

——あはははは。

Chara めっちゃ年季が入ってるよ。小学3年生の時の漫画だから。家に大事にしまってあって私もびっくりした。

YUKI 私物だということにグッときましたし、その背表紙の反対側(小口)に……。

Chara そうそう。学校で習いたてのアルファベットで自分の名前を大きく書いていて。

YUKI 私も高校がクリスチャンの学校だったので、聖書に自分の名前を同じように書いていたことを思い出して、すごく懐かしいなと思いましたし、もうこれしかないと思ったんです。

Chara 私はまだその時、わかってなかった(笑)。

YUKI Charaは、まだ「え?」という感じだったんですけど(笑)、表紙の絵の女の子が私はCharaにしか見えなかったんです。表紙が赤いエプロンのようなお洋服で、70年代のかわいいジーンズを合わせていて。『ビビっちゃう!』っていう漫画で、今は廃版になっていてもう売っていないんですけど。

Chara 音楽もので変身ものなの。パパが船長さんで、形見の人魚のペンダントをギュッと握ると、ビビってなって、勇気が出て、いきなり歌いだすっていう。牧野先生は変身ものが多くて。『あの娘はだあれ!?』という作品では変身薬でバンって変わるけど、『ビビっちゃう!』はめっちゃアナログで。カツラをかぶったり、お化粧でそばかすを消したりして変身する。でも、ちゃんと演奏シーンとかあって。マイクの持ち方が独特なんですよ。大事に取ってあったっていうことは、少女漫画の中でも私にとってのバイブルだよね。かわいいし、おしゃれだし。

YUKI きっと、とってもロック好きなんだろうなと思います。

Chara 好きだよ。だって主人公のお兄ちゃんの名前はマック・ボラン(T・レックスのボーカリスト/ギタリストのマーク・ボランから)だし。

YUKI デヴィッド・ボウイも好きなのかなと思いました。とにかく音楽を感じる漫画です。だから、この時代の画風で書いていただくのはどうだろうと思って。今、牧野先生がどんな活動をされているかもわからないので、ダメ元でスタッフの方から聞いていただいたら、なんと引き受けてくださったんです。

Chara そうなんですよ。すごく嬉しいです。

YUKI そうしたら、私たちを描くことをすごく楽しんでくださって、アイデアも溢れたみたいで、いろいろなパターンのイラストを送ってくださったんです。マイクの持ち方も、今回そのまま再現していただいて。このポーズもすごく素敵ですよね。

Chara この時のタッチでっていうのをお願いして。

YUKI そうそう。「思い出し作業よ」みたいに言って、吹き出しに「こんな感じかしら?」とかメッセージも書いてくださって。すごくたくさん描いていただきました。

Chara このまま漫画を書いてほしいな。短くてもいいから。

YUKI 素敵ですね。私、テニス部がいいな(笑)。全然ダメ部員で、イケてなくて。でも、すっごくイケてる感じに変身するっていう。私も大好きなんですよ、変身して輝くようなストーリーが。朝、起きて違う人になっていたらどんなにいいだろうと思うくらいですね。

Chara 私も変身モノ大好きだった。でも、私たちはステージに立つ時はYUKIになって、Charaになる。変身じゃないけど、そういうのあるよね。

YUKI お客さんがいると全然違いますよね。力をもらうので。ぜひ、ライブには牧野先生にも観に来ていただきたいです。

——どんなライブになりそうですか? もう具体的にお2人の中でイメージはできてきていますか。

YUKI 私とCharaは、イメトレだけはすごいですよ(笑)。

Chara ただ、Mean Machineの時はツインドラムだったから。私の中ではChara+YUKIのメインボーカリストはYUKIだと思ってる。私もボーカルだけど楽器も好きだから、バランスがあるかなと思って。でも、YUKIのソロライブに行くと、めっちゃ動いてるじゃん。影響を受けて、私も動くのかな。

YUKI 2人でステージで歌うのは初めてですからね。

Chara ドラム同士ではやってるけど、ボーカリスト同士としてはやってなくて。まずは体作り。それが第一。じゃないとYUKIの体力についていけない(笑)。

YUKI 1つのステージで2人のボーカリストが歌う。どうなるのかな? と思いますけど、きっとすごく面白いと思いますよ。

——個人的に楽しみにしていることはありますか?

YUKI 私は、どんなアレンジになるのかが楽しみです。音番長のCharaが、「ここをこういうふうにしたら、もっとエモいんじゃない?」みたいに言いそうなので。原曲の良さもありますけど、ライブアレンジもすると思うので、そうなると、必死についていきます! みたいな感じです(笑)。あと、お客さんとのやりとりもあると面白いですよね。その場で出てきたひらめきをパッと出すこともあるかもしれないですしね。

Chara そうだね。一度にCharaとYUKIのライブを見るわけだから、ミックスジュースを飲む、みたいな感じじゃない?「このジュース、うま!何?」っていう。余計な演出はなくてもね。YUKIがよく「2人が並んでるだけでいいよね」みたいなことを言ってたのを今、思い出しました。

YUKI それはそうですよ(笑)。

——それはもう圧倒的ですよね。1人でもすごいのに。

YUKI ありがとうございます。ありがとうございます。恐縮っす(笑)。ぜひ遊びに来てほしいです。観終わった後に、きっとすごく楽しい気持ちが残ると思います。うわー、すごいライブを観てしまったなと思うライブって、あるじゃないですか。そういう感じにきっとなると思います。お客さんに楽しんでほしいですし、私たちは誠実にやるので、そこはもう期待して来ていただいて大丈夫です。期待以上のことをやりますから。



取材・文/永堀アツオ

Chara+YUKI
Official Interview
2020

——まず、Chara+YUKIを20年ぶりにやろうと思ったきっかけから聞かせてください。

Chara お互いのライブに行ったりして、『またいつか一緒にやりたいね』っていう話は、それこそ挨拶のように交わしてはいたんですけど、自分のソロもあるから、なかなかタイミングが合わなかったんですよね。

YUKI それが、一昨年の春頃に、私のアルバム『forme』に入っている「24hours」という曲をCharaに作ってもらって。その時に、『私、ゼロから作るの好きだし、YUKIもアイディアあったら』っていうことで、Charaの自宅に行って、その時に3曲くらい作ったんですよ。そこで、一筆書きのようなCharaのデモをもらったんですけど、その中に『これ、Chara+YUKIでやるといいんじゃない?』っていう曲があって。それで『Chara+YUKIできるんじゃない? もうすぐ20周年だし』なんて話をしたんですよね。

Chara 「愛の火 3つ オレンジ」1曲しか出してないけどね(笑)。お互いにバンドじゃないし、ソロだから、誰とやっても自由だと思っていて。もともとソロでも冒険してるけど、Chara+YUKIだとまた違う冒険ができる。今度は冒険する仲間が1人じゃなく、お互いに別々の無敵になるアイテムを持ってるYUKIとCharaっていう(笑)。そういうことだよね。

YUKI そうですね。それから具体的にやろうということになって。最初は1曲とか2曲かなという感じだったんですけど、『いや、これはミニアルバムにしよう!』と言ったのは私です(笑)。結局、「愛の火 3つ オレンジ」も2020versionとして新しくして、8曲も作ってしまいましたね。

——リマスタリングやリミックスではなく、アレンジが大幅に変わってますし、新たなバースも付け加えられてますね。

YUKI 今回はCharaが音番長(トータルサウンドプロデューサー)だったんですけど、『ドラムラインを入れたらいいんじゃない?』っていうアイデアを出してくれて。

Chara 私たちも交じってやりたいなと思ったんです。Mean Machineでもツインドラムでしたし。

YUKI それで、やったんですけど、すごく楽しくて。イエーイって叫んだりしちゃったから、使えるところが限られてしまって(笑)。

Chara 歌はYUKIが絶対に歌い直したいって言ったんだよね。

YUKI そうです。今の私たちの感じでやるっていうのがいいなと思って。トゥエニートゥエニーなのよ!みたいな(笑)。あと、曲中でしゃべっているフレーズは即興で歌いました。私は恥ずかしくてボツになると思っていたんですけど、Charaが『いやYUKI、絶対いいからこれは入れよう!』と言って(笑)。

Chara YUKIには今回、言葉番長(トータルリリックプロデューサー)としてお願いしてたんですけど、この曲の最後の部分は2人で作って。YUKIがリズムがあるところでやっていたフェイクがカッコ良かったから、それを失いたくないけど、YUKIらしい言葉力もほしい。両方欲張りたいっていうところで(笑)、2人でヴォーカルブースの地べたに座って作ったんだよね(笑)。

YUKI そうそう、笑いながらやっていました。私は本当に即興で歌っているだけだから、絶対に使われないだろうと思っていましたけど。だって、〈みずがめ座のアクエリアス〉なんて、同じことを2回言っているだけですからね(笑)。

Chara あはははは! でもそういうのを私は大事にしたいタイプなんです。とくに昔の曲の2020年バージョンってことで、とにかく2人で楽しくやってる様子を伝えたいし、音楽を愛してるし、愛されてるのよ、私たちっていうのも伝えたいし、勇気も伝えたいしっていうところでしたかね(笑)。

——まさに楽しそうな雰囲気が伝わってきています。

YUKI 特に〈湯がくの〉という歌詞が出た時は大騒ぎになりましたね(笑)。

Chara 愛を湯がくの? 誰も今まで使ってないよ!って(笑)。でも、確かに絡まってる愛もあるからね。

YUKI そうそう(笑)。〈描くの〉とか言いがちだけど、湯がくんだ、そして、ほぐすんだって、2人で笑い合って。私はCharaの詞にもすごく影響を受けているんですよ。私は個人的にCharaは発明家だと思っていて。まだデビュー前で、リスナーだった頃から、「あれはね」とか、すごい歌詞だなと思っていて。〈あれはね〉っていうサビの曲はなかなかないし、かなり革新的でしたよね。そんな歌詞をサビのフレーズに使った初めての人だと思います。お互いにそう思い合っているところがあるんですけど、さすがに〈湯がくの〉はね。誰か使っていたら教えてほしいです(笑)。

——愛を湯がいた人はいないと思います(笑)。ちなみに、一番最初に取りかかったのはどの曲だったんですか?

YUKI 一番最初にCharaの自宅でデモ制作をした日にできた「You! You! You!」ですね。

——Seihoさんアレンジのテクノになってます。これは最初からダンスミュージックにしようというイメージでしたか。

Chara そうですね、ありましたね。ちゃんとポップスの良さをわかってる人で、自分もクラブで人々を踊らせている人がいいなと思って、Seihoにお願いしました。この時期位からライブをやりたいとも思っていたから、バンドで演奏に上乗せできるようなエレクトリックっていうイメージがあったかな。

YUKI 最初にCharaが“冒険”と言いましたけど、Charaも私もやっていないことに挑戦をするということがすごく面白いなと思って。ポップスの場合、サビ前にせーのでジャンプするようなアレンジになることが多いんですけど、この曲では、CharaがSeihoさんに『そうじゃないんだ。ずっと熱は変わらないし、踊りは止めらないんだよ』と言っていて。実はこの曲だけではなくCharaが音番長として、すべての曲のアレンジャー達を導いてくれたんです。

——この曲ではCharaさんが〈Yuki…〉って呼びかけてますね。

Chara このアルバムの中で6回は言ってますね。「echo」でも〈歌ってよYUKI〉って言ってるから。

YUKI 言ってる。私も「Night Track」で〈なんかCharaと踊りたいんだよね〉と言っているんですけど……

Chara あれはmabanuaがこっそり録ってたんですよね。最初の頃のプリプロで、『あれ何だっけ、ランニングマンじゃなくて……Charaと踊りたいんだよ』って言いながらYUKIが検索して。

YUKI そうそう。結局、ロジャー・ラビットだったんですけど、わかるまでにだいぶ時間がかかって。ナイトトラックは、マイケル・ジャクソンも履いていたスニーカーの名前なんです。踊ろうっていう歌だったから、『なんかCharaと踊りたいんだよね~』って言っていたのが録音されていたという(笑)。

——常に録音してる感じだったんですね(笑)。

YUKI でも、それが良かったなと思っています。

Chara 他の曲でもあるんですが、デモで歌ってるのがすごく良かったりするんですよ。鳥肌が立つポイントは失いたくないなって思ってるし、YUKIは一番最初のテイクが良いことが多いので。

YUKI Charaに20年前にもそう言われたことを私は憶えていますね。

Chara テイク0ね。だから、内緒で録っとかないとって思ってる(笑)。

YUKI 本当にプロデューサー目線のようなものがCharaにはずっとあるんだなと思って。YUKIのいいところはここだよね、みたいな。いいところを伸ばしてもらっています。あと、この曲は作曲も私がしているので、『ヒップホップな感じなんだけど』というイメージも伝えて。具体的なベースラインやリズムはCharaに引っ張ってもらったし、新しく生まれるフレーズもCharaが『これいいから、これ生かそう』みたいな感じで取り入れたりしていったと思います。最初の私のデモからはすごく変化しています。

Chara なんかね、YUKIも私もポップだから、mabanuaをはじめ、みんなほっとくとポップに寄り添いがちになるんですよ。それはそれでいいんですが、Chara+YUKIでやりたいのはそうじゃない。私たちがお星様だとしたら、もう十分にキラキラしてるから、そこに集中しなくてもいいんです。たとえばヒップホップみたいに、音のズレがいいグルーヴを作るんだったら、いつもどおりズレてていいのっていう(笑)。『もっとズレてていいよ』みたいな感じのことをちょっとだけ言うと、『あ、いいんだ』ってなる。ほっとくとみんな、意外とポップも好きだったりするんで、『わあ~、お星様キレイだね!』ってなってしまう(笑)。だから、『いいのいいの、いつもどおりで!』って言ってたかな。仕上がりに向けて間違いがないように道案内をしてた感じですね。

——リード曲はメロウなアーバンソウル「楽しい蹴伸び」になっています。

YUKI 私はすぐに水面のイメージが浮かんできました。これ、泳いでる!って。

Chara この歌詞良くないですか? いろいろなイメージが広がるし、言葉ってすごく面白いなってあらためて思っちゃう。だって、〈余分な力はいらない〉って、ラヴソングにもなるし、すべてのことにも言えることだから。

YUKI そうなんです。何事も余分な力はいらないんです。最後にCharaのフェイクがあって、〈潜って伸びよう〉は最初はなかったよね?

Chara そうだね。歌い分けもしっかり考えてくれたTENDREくんと、2人で一緒に歌うところがあってもいいって話をして、スタジオで最後に2人で歌ってみようってなって。

YUKI ブースの中にマイクを2本立てて歌って。レコーディング当日に私が書いたその部分の歌詞は変更になりました。その時に改めて思ったのは、Charaは、歌詞やサウンド、リズムも含めた全部で立体的に作るんですよね。

Chara そう。リズムが得意、グルーヴが得意だと思うんですよ、わりと。YUKIの詞の良いところは、日本語の力の強さ。YUKIの持ってる言葉の力は強いんですよね。私だけになると、何言ってるかわからなくもなりがちだけど、この2人が合わさると無敵な要素になるんじゃないかなって。リズムもいいけど意味もある、YUKIの声だとちゃんと抜けるとか。

YUKI また違うふうに聴こえたりするんですよね。でも、ここは〈潜って伸びよう〉にしてよかったと思っていて。たぶん1人でやっていたらそのままだったと思うんです。でも、この曲みたいに、Charaのサウンドやリズムに、意味からではなく歌いながら出てきた言葉を乗せると、あとから意味みたいなものがきちんと出てくる面白さがあって。この曲はこの歌詞にしたらより良くなりました。そういうことが自然にできたのはすごいな、いいなと思います。

Chara タイトルもいいじゃん。「楽しい蹴伸び」って、大人のサマーソングだよね。

YUKI 実は私、このタイトルでいいのかなって2人に聞いたんです。そうしたら『いや、「楽しい蹴伸び」がいいんじゃん!』って(笑)。私が少々恥ずかしいなと思うことを、いいと言ってくれることが多いんです(笑)。それはダサいとかではなくて、Chara+YUKIの曲のタイトルとして大丈夫なのかな、みたいな(笑)。でもこれはいいって本当に言ってくれて。そうか、面白いなって。自分では〈新しい水着に 気付いて〉っていうフレーズがすごく気に入っています。これをCharaに歌ってほしいと思っていて。今回は、Charaに歌ってほしいシリーズですね、全部。

——大沢伸一さん作曲の「ひとりかもねむ」では、Charaさんに〈マッシューバーイ〉と歌わせてます。

YUKI そう、これは言わせたかったですね。マッシューバーイはマジヤバイなんですけど(笑)、タイトルは最近好きな「百人一首」からです。「百人一首」には固い日本語がないんですよ。きっと歌を詠む時に、昔の人のほうが柔らかい言い回しとかをしていたのかな。あまり起伏のないメロディなので、何度聴いても嫌じゃないようなのがいいな、和歌みたいな感じの、言葉が柔らかく聴けていいかも、と思って。それで、〈ながながし夜を ひとりかもねむ〉=『ひとりぼっちで長い夜を過ごす』という意味で、ちょっと寂しいけど、ハマるなと思って。

Chara しかも、ウィスパーボイスで歌ってて。最初はユニゾンで、私がYUKIにピッタリくっついてるんだけど、だんだんちょっとずつ分かれてくるみたいな感じのストーリーになってる。リードヴォーカルはYUKIっていうイメージで、Charaどこにいるんだ?くらいにぴったりくっついてるんだけど、ちゃんと倍音でウィスパーで歌うっていう役割をしたくて。そうやって曲ごとに声の使い方を2人とも分けてやったんだよね。

YUKI そうだね。こういうのは難しかったな、私には。

Chara YUKIは『力を入れないで気だるい感じでやりたいよね』って言ってて。「YOPPITE」もYUKIが『ウィスパーもやってみたい』って言ってたのが始まりで。YUKIが今まで使ったことないウィスパーとか甘い感じとかやったらいいな、私もウィスパー得意だし、みたいなことで、賢ちゃん(白根賢一)には『甘いやつを』ってお願いして(笑)。

YUKI 甘いやつ。このサウンドもカッコいいね。私はCharaに〈持ってあげようか?〉って歌ってほしかったんです。

Chara 〈遠くで スナイパー 狙い定める〉も面白いね(笑)。それは淡々としたメロディに乗せて言ってるんだけど、遠くにいても素敵な人を狙ってる、っていうようなことを、気だるい感じで歌ってるっていう。あと、〈気の抜けた サイダー〉は絶対言いたいって言ってたね。

YUKI そうそう。ちょっと甘ったるくなっちゃったなっていう感じにしたかったから。でも、〈ロックンロール〉の譜割りはCharaがすごくこだわってたよね。

Chara そういうのが好きだね。こだわりがね。

——そして、「鳥のブローチ」と「echo」では、YUKIさんがドラムを叩いてます。

Chara YUKIにはライヴでやるであろうイメージをほんのり入れたいと思ってて。「鳥のブローチ」はTHE NOVEMBERSの(小林)祐介(Gt)を家のプリプロの時にも呼んで、かわいいMy Bloody Valentineみたいな感じの雰囲気で演奏してもらって。最後の〈こだまみたいに〉のフ~ゥ、ハ~ァはレコーディングスタジオで2人で歌ってすごいよかったんですよね。で、この時点でYUKIから『echo』っていうアルバムタイトルが出てきていて。その言葉があったから、ここで〈こだま〉を入れるのはいいなって。

——『echo』っていう言葉があったうえで最後に〈こだまみたいに〉と繰り返してるんですね。

YUKI そうですね。2人でやる意味ってなんだろうって。本当にぼんやりしたところから入ったんです。最初は『Chara、私、暗いのやってみたい』とか好き勝手なことばっかり言って、Charaが『暗いの?どんなの?抽象的すぎるわ』みたいな感じだったんです(笑)。でも、実際にやってみると、私とCharaだとどんどん明るい方向に行くなと思って。すごく暗いのもやってみたかったんですけど、2人になるとリズムに乗って、踊る感じがある。しかも、私が言うことに対してCharaが反応して、Charaが言ったことに対して私が反応して。やり取りをすることで、波紋みたいにどんどん広がっていくようなイメージがあって。それは何だろうって思った時に、『echo』っていいなと思いました。そうしたら〈こだま〉って出てきたからCharaにそれを伝えて。

Chara この曲は、私の中ではすごく壮大なファンタジーが広がっていて。小さな女の子(=YUKI)は鳥に乗って海を渡るんです。で、傷を負った龍の痛みを和らげる子守唄を歌ってあげるっていう。大きな鳥は私で、イントロのフゥフゥは鳥を呼ぶメロディ。小さな女の子は救助船で泣きながら歌ってるの。

YUKI そうなんだー!!でも、なんか嬉しいな。前にCharaが、『その音楽家が何を言いたいか、メロディから探るのも好き』って言っていたんです。私はメロディに歌詞をつけるのが好きなので、Charaから何かを読み取ったのかもしれないですね。私はCharaのヘビーリスナーでもあるんですけど、Charaってやっぱり鳥のイメージが私の中ではすごくあります。あと、最初はなかったんですけど、2番の歌詞をつける時に〈愛と勇気〉って書きました。それもCharaと話してる時に、『音楽を作る時も何でもそうなんだけど、私たちは愛と勇気を持っていたら大丈夫』みたいな話をしていたことがあって。だから、Charaのイメージも入っている曲なんですよね。

Chara 愛と勇気を音楽で伝えるのが私たちの使命ですからね。子どもから大人まで、いろんな人に向けた曲になってますし、こう聴いていって、最後に「echo」がくるっていいよね。

——アコギと歌を基調にしたシンプルな曲で、〈愛は流れ こだまする〉と歌ってます。

Chara けっこう今回のミニアルバムには打ち込みの曲が多いですけど、この曲はシンプルなアレンジがいいよねって。私が、ギターを弾きながら、メインのラインじゃないところをちょっと歌いたいって、これは唯一言った曲かもしれない(笑)。

YUKI ハモるところがあったり、なかったりっていうのはいいよねって。だから、ドラムを入れるか入れないかも最後までずっとどうしようかって話して。

Chara うちのリビングでプリプロをやる時に『とりあえずYUKI叩いて』とか言って。で、それをリバースとちょっと歪ませて、それをそのまま使ってしまいました。だから『録りますよ、これ使いますよ』っていうんじゃなくて、『ちょっと叩いてみて』っていう(笑)。

——テイク0ですね(笑)。

YUKI そうそう、テイク0です(笑)。

Chara もっと曲の前から出せたけど、最終的には引っ張って引っ張って最後だけにしました。サイケデリック感があって好きですね。

YUKI この曲はCharaから、ギターとベースは岸田さん(くるり)に弾いてもらったらいいんじゃないかっていうアイデアが出て。

Chara アレンジをしてもらうっていう感じではなく弾いてもらうのがいいなって思って。歌心で持っていきたいっていうか、歌詞を聴かせたかったし、シンプルに私たちの愛の音だけにしたかったから。

YUKI これはCharaもギターを弾いていて。

Chara 私はアコギ。でもそれは、YUKIのギターを弾いたの。YUKIのハミングバード弾かせていただきます!って感じで弾いて(笑)。そこに意味がある。

YUKI 私の持っていたギターをCharaが弾いてくれて。『よかったね、ハミングバード!』って(笑)。デモの段階では歌詞がきちんとついていなかったんですけど、Charaが書いた大元の詞に私が譜割りを考えました。Charaと私のミックスというか。

Chara 〈さなぎ〉は絶対に入れたいってYUKIが言ったからね。

YUKI 私がすごく入れたかったんです。

——〈ちょうちょうになり 花へと移る〉という描写がなされています。

YUKI そうですね、時間の流れみたいなものがどうしても書きたくて。Charaの〈勇敢な人に なりたいな〉〈勇敢な人に あげたいな〉っていう歌詞が好きだったので、〈歌につけた 永遠や〉もすごくいいなと思って。繰り返すんだっていうこととかね。その繰り返すということが〈こだま〉になるんですけど。

Chara これはとても大きい詞ですね。子どもたちにも勇敢な人になってほしいし、愛する人にお花を持っていくような美しい心の人になってほしい。

YUKI あと、虹と鳥もイメージとしてあるなと思っています。

Chara 雨が“悲しい”とか“切ない”っていう思いの比喩だとしたら、そういう経験があってかかる虹色っていうのもあるし、下ばっかり向いてたら虹を見つけられないよって。虹をモチーフに伝えたいことってたくさんあるし、そして何より私たちは虹色が似合うよね。

YUKI 虹は私も好きです。だから、Chara+YUKIのロゴもちょっとグラデーションで色がついていて。今回のChara+YUKIは虹が大事なモチーフになっていますし、思っていた以上にハッピーなアルバムになったんですよね。だからすごくうれしいです。

Chara 素敵ですよ、本当に。

YUKI みんなに早く聴いて欲しくてしょうがないです。

Chara 発売日がバレンタインデーだからね。

YUKI はい。プレゼントとして受け取って欲しいです。



取材・文/永堀アツオ